TaboolaがデータセンターのPDU障害を克服した方法

概要

Taboolaは、世界をリードするレコメンデーションおよびネイティブ広告のプラットフォームです。2007年に同社が誕生したイスラエルを含め、世界中にデータセンターを保有しています。

Taboolaは、ラックあたり10～15 kVAの負荷に対応した、競合他社の垂直マウントZero Uラック配電ユニット（PDU）を自社のデータセンターで長い間使用していました。これらのZero UラックPDUが絶えずデータケーブル管理と熱の問題を引き起こし、Taboolaは水平に取り付けられたラックPDUを実装するようになりました。しかし、競合他社の水平マウントラックPDUに移行した後も、配置したPDUで頻繁に問題が生じる事態に直面しました。

解決策

データセンターの電力ニーズ、電力容量の制限、熱条件と環境条件を監査した後、Taboolaのエンジニアは、エンクロージャシステム内の最大ヘッドルームを決定しました。Taboolaチームは、現在使用しているPDUがラックの需要を満たしていないことに気づき、既存のソリューションを置き換えることにしました。

堅牢なソリューションを採用するために、Legrandの電力エキスパートに相談した結果、PDUの障害を解決し、ラックの背面に遮るもののない経路を実現して通気と冷却を向上させるため、TaboolaはラリタンPX-5000シリーズの水平マウントPDUに切り替えることにしました。また、Taboolaチームは、ラリタンPDUのフルカラーシャーシ構成によってAとBの電源インフラストラクチャを簡単に識別して冗長性を確保できる点や、将来のトラブルシューティングを簡素化できる点にも惹かれました。

5000シリーズの温度定格は60°C（140°F）で、以前使用していたPDUの45°C（113°F）定格から大幅に向上します。評価の向上に加えて、ラリタンPX-5000 PDUの優れたインテリジェンスによって、Taboolaのエネルギー管理および監視機能も強化されます。これらの機能には、リモートデバイスレベルおよび個々のコンセントレベルのリアルタイムスイッチングと、電流（アンペア）、電圧、電力（kVA、kW）、力率、エネルギー消費（kWh）の電力監視（ISO/IEC +/- 1%の計算等級精度）が含まれます。

結果

ラリタンPX-5000 PDUを導入したことで、繰り返し起こるPDUの障害とそれが引き起こす安全性の問題を排除できただけでなく、全体的な監視機能も向上しました。ラリタンのXerusテクノロジープラットフォームからより高いレベルのインテリジェンスを得られることで、独自のデータ管理ソフトウェアを開発するというTaboolaの最終目標にも弾みがつきました。さらに、プラットフォームの管理機能と監視機能のおかげで、特定のしきい値を定義し、しきい値を超えたときにアラートを受け取ることもできるようになりました。このプロアクティブなアプローチにより、重大な問題が発生する前に、電力または環境条件が危険な状態になりつつある時期を特定しやすくなりました。

Taboolaが実感したラリタン5000シリーズ水平マウントPDUの利点

• より高い温度定格によって以前のPDUの問題を排除
• 5年間で1台しかダウンしていないという、高い信頼性
• インレット、アウトレット、キャビネットレベルでの監視を向上できた
• 将来の構成変更と不測の事態への対応を可能にするハイエンド機能
• カラーLCDディスプレイで出力測定値が見やすい
• kW定格が高い
• 導入と管理の柔軟性が高い
• 回復力と信頼性が高い

まとめ

Taboolaチームは、ラリタンPX-5000シリーズ水平マウントPDUは、構造と機能ともに極めて優秀であると述べています。さらに、Taboolaが現場の準最適環境条件で負荷試験を行ったところ、期待以上の結果が出ました。アクセス可能な相互運用性、問題を事前に特定するのに役立つ監視機能、最も厳しい条件に適応する物理設計要素を備えた5000シリーズは、あらゆる状況下でTaboolaのクリティカルな負荷を効果的に保護してきました。