新開発のラリタンPX4ラックPDU

受賞歴があり特許取得済みの当社のCxアウトレットには、1つのフレキシブルなアウトレットとしてC13およびC19アウトレットが組み合わされています。

C14およびC20ケーブルは、追加部品を必要とすることなくCxアウトレットに接続できるため、データセンター全体におけるサーバーの設置が極めて柔軟に可能です。

Cxアウトレットでは革新的なデザインを採用しているため、複数のアプリケーションに対して単一のラリタンPDUを使用することができ、PDU選択における煩雑性やコストが抑えられます。

サーバーやストレージの更新時は、既に適切な場所に適切なアウトレットがあるため、アウトレット要件が変更になった場合でも、柔軟な設置が可能です。

RamLockは、堅牢でメカニカルなアウトレットロックおよびコード抜け止め機構で、特別なケーブル、スリーブ、アダプターの必要がなく、PDUに接続されたC14やC20プラグを保持します。

RamLockが装着されたアウトレットにプラグを挿入すると、機構がプラグ本体を機械的に掴み、機械的にしっかりとロックされた状態を保ちます。

RamLockのスプリング式レバーは、片手で「つまんで引っ張る」動作で触感的に簡単に取り外すことができます。

メリットは明白です。RamLockの持つ使いやすさおよび確実なロック機能により、アップタイムを維持する高いコードの抜け止めを実現できます。

新たに設計された45度の入力差込口では、入力電源コードが配線しやすくなるため、コードの張力が減り、データセンターで必要なPDU SKU数も減少します。

デバイスの前面や底部から出ているコードなどに合わせて、複数のPDU構成を選択する必要がなくなりました。45度の入力差込口がお客様のニーズに対応します。

キャビネットの電源をどこから供給する場合でも、45度の入力差込口を備えたラリタンラックPDUが1つあれば、配線が簡略化されます。

データセンターの電力アプリケーションの多くは、現代における高負荷のワークロードをサポートするのに十分な電力密度を提供するために三相電力を必要としています。

三相電力を使用しやすくするために、ラリタンのラックPDUに搭載されているブランチ位相配列アウトレットテクノロジーは、PDUを俯瞰して見た時に位相毎にグループ化された専用ブランチを容易に判別できる配列パターンです。

ブランチ位相配列により、負荷分散やPDUからの電力供給が大幅に簡略化されます。機器の設置時には、PDUの位相配列を順番に選択することで、機器の設置が簡略化されます。パッチケーブルを短くし、エアフロー経路から離れた場所に維持できるほか、中性線の発熱の原因となる負荷の偏りも軽減されます。

ラリタンPX4三相モデルの一部のカスタマイズモデルは、ブランチ位相配列ではなくアウトレット単位の交互位相配列への変更にも対応します。

ラリタンのラックPDUは、複数の電力指標をリアルタイムでモニタリングします。電力リソースを効率的に使用し、電力品質の変動や回路への過負荷により引き起こされるダウンタイムを回避します。

ラリタンの高度な計測は、ニュートラル電圧や電流の変位、高調波歪みなどの複数の電力パラメータの継続的なACサンプリングを通して、詳細かつ粒度の高い電力使用データを提供します。

最小、最大、平均の測定値は0.5%の測定精度で取得されます。計測値は、Xerusファームウェア、SNMP、JSON APIを使用し、あるいはDCIMやBMSソフトウェアとの連結により取得可能です。

電流や電圧の全高調波歪みが、PDUへの電力供給時およびPDUのアウトレットにおいて計測されるようになりました。

例えば、高調波は一般的にサーバーの交流から直流へ変換する回路で生じるものであり、多くの場合はPDUのアウトレット負荷で出現します。これにより電力品質が損なわれ、電力使用量の増加や電力変動の原因となります。また、サーバーの電力供給の問題を示唆する場合もあります。

高調波モニタリングやアラートといった継続的な電力品質の測定を実施することでアップタイムを改善できます。この機能を使用して、PDUに供給される電力、あるいはPDUのアウトレットや配電される電力について、高調波イベント、電圧降下や上昇、波高率などをモニタリングできます。

ラリタンのラックPDU高調波測定は、キャビネットレベルの電力品質モニタリングを向上させ、問題の発生を予防します。

ラリタンラックPDUにて電力情報をモニタリング中は、ピーク時、最小／最大電力時の計測値が、電流、電圧、回線周波数、有効電力、全高調波歪みなどが電力指標として保存されます。

これらの計測値は、電力品質における問題を特定し、通常時の負荷やフェイルオーバー判断の決定に使用できるため、情報に基づいた判断ができるようになります。新しいデバイスに対し、利用できる十分な電力を有しているのはどのキャビネットであるかを把握できるため、全体的な電力負荷を超過することなく、電力関連の問題の発生を予防することができます。

ピーク、最小、最大の計測値は毎秒更新され、随時、保存やリセットを行うことができます。

ラックPDUにてサーキットブレーカーのトリップが生じた場合、その理由を迅速に把握する必要があります。

強化されたサーキットブレーカーのトリップ検査を利用すれば、PDUにより、トリップの原因となったアウトレットやデバイスを特定できるため、調査や問題解決に要する時間が短縮されます。

PDUのブレーカーのトリップが生じた場合、疑わしいアウトレットの電流や電圧の波形をキャプチャすると、問題の根本的原因の特定に役立ちます。

波形のキャプチャは、特定のイベントに基づいて自動化したり、ラリタンのWebインターフェースやJSON API経由で、オンデマンドで開始することも可能です。

Xerusの安全かつ信頼性の高いテクノロジープラットフォームは、電源の管理やモニタリング、環境モニタリング、容量計画、資産管理、物理的なアクセス制御などを促進することで、PDUのライフサイクルを延長します。

Xerusテクノロジープラットフォームでは、ラリタンの電力ソリューションに組み込まれたハードウェアとソフトウェアのテクノロジーが組み合わされています。高い計算能力、高調波歪みや波形キャプチャといった電力品質測定指標、高度なアラートとアラーム、セキュリティ、機種ごとのプログラミングが不要なホットスワップ対応ネットワークカード、環境センサーオプションのサポートなど、これらすべてにより電力チェーンの完全な可視化を実現します。

このプラットフォームは、柔軟なソフトウェアアーキテクチャにより、データセンターインフラストラクチャとの互換性を確保します。SNMPや新しいRESTful Redfish APIを含むRESTful APIを通じて、PDUの機能やデータをデータセンターのツールやアプリケーションに簡単に統合でき、その後、Luaスクリプトを活用してデータ出力をカスタマイズできます。

Xerusの相互運用性は、Perl、Python、JavaScript、CurlなどのためのJSON-RPC SDKまで拡張されます。