British Airways - 導入事例 - リソース

British Airways、6つのデータセンターをラリタンのDCIMソリューションで管理

British Airways(BA=英国航空)は、英国ヒースロー空港とガトウィック空港の2大ハブを拠点に英国各地や世界各国の空港に多数就航するグローバルなエアライン。イベリア航空と合併してIAGグループとなったことで、世界第3位の規模に躍進した。

BAは、自社のデータセンターインフラストラクチャ管理ツールをアップグレードして、BA本社(英国ウォーターサイド)とヒースロー空港の2箇所にあるデータセンターのスペース割り当て、ワークフロー管理、容量プランニングを効率化したいというニーズを抱えていた。

課題

早くからDCIMソフトウェアを導入しているBAは、サーバーの割り当てを高速化し、電力・冷却の容量がリアルタイムで確認できるダッシュボードやレポート機能を備えた効果的で使いやすい柔軟なソリューションを求めていた。

ソリューション

ラリタンの英国代理店AITは、BAのニーズに基づいて既存のDCIMソフトウェアのアップグレードを含めたさまざまな選択肢を検討した結果、ラリタンのDCIMソリューションdcTrackの導入を提案した。dcTrackなら、それまで使用していたDCIMソフトウェアをアップグレードするコストよりも割安な費用でBAの要件を満たすことができる。BAがこれまで使用していたDCIMソフトウェアのデータも、短時間・低コストでdcTrackに移行できたため、データホール内アセットの物理的確認手続も短期間で完了した。

BAのITインフラは規模が大きく、ヒースローとウォーターサイドの2箇所に構築された6つのホールに500以上のラックが存在する。

AITは、導入プロジェクトの管理にあたるとともに、各データホールにBAが保有するサーバーなどすべてのITアセットと電源・ネットワーク接続のマッピング情報をdcTrackに入力した。これにより、全アセットの状況や容量などの情報が簡単な操作でリアルタイムに把握できるようになった。AITはラリタンと緊密に連携しながら、dcTrackシステムの導入に次いでBAの求める拡張機能を実装する作業も行った。

「AITは高い専門性とマンパワーでデータの精査とアップロード、当社が求める変更への対応を行い、当社チームを支援してくれた。」
Keith Bott
Service Manager, British Airways
成果

BAは自社のデータセンターインフラストラクチャ全体にわたって、サーバー・電源・ネットワーク接続をdcTrackで管理できるようになった。計画的な変更は、まずdcTrackに入力することで、包括的なライブラリとインタラクティブフロアプランを使って必要な電源・冷却・スペースが確保されたラックを瞬時に割り出せる。承認済みの変更・移動はdcTrackの作業指示書システムを使って実行され、ラックとアセットの接続が正しく行われるよう管理される。

BAのプロジェクトを成功させる鍵となったのは、既存データの修正・インポートやアセットおよびインフラストラクチャの物理的確認といった作業を短期間で完了したAITの実力である。さらに、顧客ニーズに応じてラリタンが積極的に取り組んだ拡張機能の開発と、ダイナミックに変動するデータセンター環境を管理する重要性にBAが理解を示していたことも、好結果につながった。

British AirwaysサービスマネージャーKeith Bott氏は、次のように述べている。「最新のDCIMソフトウェアを導入したことで、新しいサーバーにスペースをすばやく割り当てること、電源とネットワーク接続を効果的に管理すること、指示書を発行して作業を管理することが可能になり、BAの全データセンターを包括する効果的な容量プランニングが実現した。AITは高い専門性とマンパワーでデータの精査とアップロード、当社が求める変更への対応を行い、当社のシステム移行を支援してくれた。この新しいDCIMソリューションは、当社のニーズに最適な先進的システムだ。」

British Airwaysとは

第一次世界大戦後、民間航空サービスの誕生とともに創設されたBritish Airways(BA)は、1919年8月25日に世界最初の定期便を就航させて以来、90年余りにわたって急速な技術開発と時代に応じた課題に取り組みながら旅客航空の発展を支えてきた。

課題

BAは、サーバー割り当ての管理、ファイバー/ケーブルのパッチング、将来的な電力・冷却・容量計画を効果的に行うことができるソリューションを探していた。

ソリューション

DCIM
ラリタンのdcTrack データセンターインフラ管理ソリューション

導入効果

BAは、dcTrackを活用して複数のデータセンターのサーバー・電源・ネットワーク接続の変更管理、作業指示書の発行ができるようになり、6箇所のロケーションを包括するアップグレード管理や容量プランニングが実現した。現在はアクティブな電源モニタリング機能を追加するプロジェクトが進んでいる。


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