DCIMのメリットは?

DCIMのメリットは?

DCIMソリューションのメリットは、時間の節約スタッフの生産性向上、そしてコスト抑制にあるといえます。DCIMがあれば、データセンター内の資産を特定するため、あるいはスペース、電源、冷却設備の利用可能状況を確認するためにわざわざ社員が現場に出向く必要はありません。データセンター管理者はボタンをクリックするだけで、正確なデータにリアルタイムでアクセスできます。資産の詳細や電力、ネットワークの物理的接続状況を把握することで、シングルポートや1U単位までの緻密なキャパシティプランニングが立てられます。また、電力容量が限界に近い箇所が自動的かつ容易に特定されるため、停電や電力不足といったリスクが低減され、予約、移設、増設、変更作業も容易になります。スタッフの生産性やモラルは劇的に向上し、より上質な環境へと変化を遂げたデータセンターで、プロセスやワークフローを実行できます。

以下に、DCIMソフトウェアの導入前・導入後の事例を紹介します。

課題
DCIM導入前
DCIM導入後
電力管理
  • どれだけの電力を消費しているのか?
  • どれだけの電力を使えるのか?
  • 優れたアップタイムと信頼性を確保するには?
  • 独自のモニタリングシステムやスニーカーネットにより、データセンターの数値を手動でモニタリング
  • 常時モニタリングにより、電力不足に陥る前にアラートで通知
  • 容量が不足しているロケーションを特定することで、拡張コストの発生を回避
環境モニタリング
  • どうすれば、ホットスポットをより確実に管理できるのか?
  • データセンターを過剰冷却していないか?
  • フリークーリングは使えるのか?
  • IT機器にとって安全な環境をどのように維持すればいいのか?
  • 冷却要件を理解していないことによる無駄な容量
  • 過剰冷却
  • ホットスポットの存在に気づかず
  • しきい値やアラート設定によるホットスポットの特定
  • 過剰冷却されている箇所やエネルギーが浪費されている箇所はないか、把握可能に
エネルギー管理
  • どうすればエネルギーを削減できるのか?
  • どれだけのコストがかかっているのか?
  • 誰が消費しているのか?
  • 誰がエネルギー削減目標を達成しているのか?
  • データを統合するすべがなく、複数のシステムに情報が散在
  • インテリジェントPUE(電気使用効率)分析や報告ツールにより、bill-back(コスト追跡・回収)や管理意思決定が可能に
資産管理
  • データセンターにはどのような資産があるのか?
  • その資産はどのように接続されているのか?
  • 誰がどの資産を所有しているのか?
  • スプレッドシートや自社ツール
  • 空きスペースやロケーション特定のために現場に足を運ぶ必要があった
  • 正確さに欠ける不完全な記録
  • データセンターの機器に関する情報が、視覚/文字情報として瞬時に示されるため、トラブルシューティングに要する時間が削減
  • 現場へのスタッフ派遣が不要に
  • 一元化されたデータベースにより、正確な記録作成とプロセス実行が可能に
キャパシティ管理
  • どれだけのスペース、電力、冷却、接続性があるのか?
  • 新しい機器を配備するのに最適な場所はどこか?
  • パワーチェーンをどのように管理するのか?
  • データを統合するすべがなく、複数のシステムに情報が散在
  • 新しいサーバを配置するスペースを迅速にモデリング、割り当てでき、1画面あるいはクリック数回で電力やネットワーク接続状況が管理可能に
変更管理
  • 変更作業をどのように管理するのか?承認プロセスはあるのか?
  • 誰がその作業をするのか?
  • 作業の進捗状況をどのように把握するのか?
  • 作業指示書のプロセスに遅れ
  • プロセスのフォローが不十分
  • 作業指示書やワークフローアクティビティの自動作成をなど、ワークフロー管理が完全に統合され、プロセス保証や追跡、監査証跡が確実に