さっそく始めるには?

DCIMソリューションの導入に際し、データセンター管理者が直面する課題のひとつが、コストの抑制と現行プロセスをDCIMに移行する複雑さです。DCIMが対象とする全分野―Power(電力)、Environment(環境)、Energy(エネルギー)、Asset(資産)、Capacity(性能・能力)、Change(変更)―あるいはその中のいくつかでもカバーするシステムが最終的な目標といえるかもしれませんが、導入1日目から投資対効果をプラスにする必要はありません。

以下に、段階を追ったアプローチでDCIMを導入し、ROI投資回収を実現する方法を示しました。DCIMを導入する段階や順序に際しては、最も差し迫った問題を、大規模な処分や入れ替えを行うことなく大幅に改善あるいは解決できるようなソリューションから導入することが基本です。

DCIM能力成熟度モデル

課題と疑問に対処する

導入ソリューション

所有しているものを可視化したい:フロアプラン、キャビネットの高さ、収容ユニット数

資産管理、ダッシュボード、リポーティングツール

パワーチェーン、電力容量、ネットワークトレース、ファイバ/カッパ容量、関係性マッピングの計画および管理

キャパシティ管理、電力管理、ネットワーク接続管理

プロセスの向上―データセンター管理のベストプラクティスを実現したい

変更/ワークフロー管理―チケット発行

エネルギー効率を高め、コストやカーボンフットプリントを把握したい

電力管理、エネルギー管理、環境モニタリング

データセンター内のコンポーネントが正常に稼働していることを確認したい:課題や問題が発生する前に警告がほしい

電力モニタリング、環境モニタリング

既存のデータ、システム、プロセスを有効活用したい

APIやCMDB、サードパーティのチケットシステムやその他標準プロトコル(ODBC、SNMP、Modbus)を介した統合

選択したDCIMソリューションは、過去に設定や解決したものを取り消したり、やり直したりすることなく、一層の改善を可能とするものでなければいけません。手始めに1つのソリューションを導入するのも素晴らしい方法ですが、いずれはさらに多くの能力を得たくなるはずです。そのときのためにも、DCIMアーキテクチャに柔軟性のあるベンダを見極め、選択することが大切です。この柔軟性こそが、長期にわたって連携できるベンダの条件です。