ラリタン、インテリジェントPDUのラインアップ拡充 クラウドやコンテナ型データセンタに対応した大容量PDU

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ラリタン、インテリジェントPDUのラインアップ拡充 クラウドやコンテナ型データセンタに対応した大容量PDU

Posted on August 9, 2012

米国ニュージャージー州サマセット(2012年8月8日)— ラリタンは、データセンタでの高密度ラックの電力需要に対応するため、インテリジェントPDU(ラック用電源タップ)の製品ラインアップに400ボルトの高出力モデルを加えました。この大容量 iPDUは高圧電力をラックへ直接供給し、ブレードサーバや高密度サーバ、高消費電力ネットワークスイッチ、ストレージなどのコスト効率とエネルギー効率を高めます。尚、三相大容量400V のiPDUは、日本では現在カスタマイズ(ETO=受注設計)モデルとなります。

ラックへの電力供給量需要は増加の傾向にあり、近いうちに平均的なラックの電力は2006年の6.0kW の倍にあたる12.0kW に達すると見込まれます。こうした需要に応えるため、既に最大30kW もの電力供給が可能なラックを所有する企業もあります。

大電力を必要とする高密度サーバやネットワーク機器、ストレージを支えるために、電源盤からラックへ400ボルトの電力を直接供給することは、世界中の様々な規模のデータセンタで広く行われるようになってきました。400Vの三相電力がラリタンの大容量iPDU2台に供給され、そこからサーバに対しそれぞれ230Vの単相電力を供給します。この数値は、殆どのIT機器が機能できる電力供給の範疇内に充分な電力量です。また、次世代クラウドデータセンタやコンテナ型データセンタ向けの480V/277Vモデルも提供可能です。

IT機器を搭載したラックへ400ボルトの電力供給を維持することで、電源経路(power path)の過程で電力を低電圧へ「ステップダウン」変換の必要がなくなり、変換に伴う電力損失もなくすことができ、消費効率が改善されます。400Vの供給では、208Vと比較して、エネルギー費用を2~3%減らすことができます。 


高消費電力ラックのモニタリング

ラリタンiPDUの導入により、データセンタ内の環境を随時モニタリングし、IT機器やラックを健全な状態に保つことが可能です。電力や環境の閾値をユーザが設定することができ、状況の改善が必要な場合はデータセンター管理者へアラートで警告されます。ラリタンのiPDU製品ラインは電圧、電流(アンペア)、力率、皮相電力(kVA)、有効電力(kW)、温度・湿度、空気圧、エアフロー、キロワット/時(kwh)単位の消費電力など様々な電力情報を幅広く正確に収集することができます。

  • 温度モニタリング:ラックの電力やラック吸気口の温度は上昇傾向にあり、過冷却を抑えたうえで充分な冷却が確保されることが求められています。ラリタンでは、iPDUへ接続するだけでラックの温度・湿度を追跡できるセンサーを提供しています。閾値はユーザ側で設定することができ、過冷却や、ホットスポットといった閾値の超過があった場合にはアラートによる警告を受けます。
  • サーキット・ブレーカーのモニタリング:ラックPDUに流れ込む電流がラックPDUアウトレットでの電流を上回る場合は、アウトレットのグループごとに分岐サーキット・ブレーカーを設置します。ラリタンでは、信頼性と柔軟な運用のために、個々の分岐サーキットがそれぞれ個別に保護・モニターされています。iPDUは、サーキット・ブレーカーをモニターし、ブレーカーが落ちる危険性がある場合には、事前にアラートで警告します。三相iPDUは3つのラインをモニターし、ラインのバランスが崩れた際にはアラートで警告します。
  • アウトレットレベルでの計測:ラリタンのiPDUは全てのサーバーの電源について正確なエネルギー消費データ を提供します。ISO/IEC が定めるビリンググレード基準に忠実に、データセンタ内の個々の機器について精度±1%でキロワット/時の情報を提供します。ITとファシリティー、両方のスタンダードを踏まえて設計されたラリタンの iPDU は、ビル管理や機器管理システムへリアルタイムでこれらの情報を伝達します。 

どの機器が最もエネルギーを消費しているか、節電対策が機能しているか、ホットスポットや、過冷却の部分がないか、などを可視化するために、さらなるモニタリングや管理機能を提供するために、ラリタンのPower IQ® エネルギー管理ソフトウェアを併用できます。Power IQの分析機能は、ラリタンのiPDUや、サードパーティーPDU、インラインメーターによって収集されたデータを用いてサーバやその他のIT機器で稼働中の電力や、エネルギー消費量、コスト、CO2排出量を算出し、チャート化・分析することができます。

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ラリタンについて(Raritan.com
ラリタンは、あらゆる規模のデータセンタに適した電源管理、KVM、シリアルソリューションで豊富な実績を誇るITインフラ管理のリーディングサプ ライヤー。ラリタンの製品は世界5万ヶ所以上の施設で使われており、電源効率の改善、データセンタ生産性の向上、遠隔拠点業務の強化に必要な制御機能を提 供しています。米ニュージャージー州サマセットに本社を置くラリタンは、世界各地にオフィスをもち、76ヶ国に製品を供給しています。詳しくはウェブサイ ト(Raritan.co.jp)をご覧ください。

※ 本プレスリリースに記載されている会社名、製品名ならびにサービス名は、各社の商標または登録商標です。

‹報道関係者様問合せ先›
ラリタン・ジャパン株式会社 担当︰吉田
電話︰03-5795-3170(代)     
E-mail︰marketing.japan@raritan.com
URL︰http://raritan.co.jp/

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